2016年1月31日日曜日

2016年2月1日~2月5日の日経平均予想

日経平均一目均衡表(週足)2016年1月29日
先週の日経平均は反発。週初はCTAによる原油先物と株先物とのアルゴリズムトレードにより不安定な動きだったが、日銀決定会合でマイナス金利の導入が決まり、円安・株高となった。日経平均は週ベースで559.77円の上昇。

今週の株式市場は続伸か。日銀のマイナス金利導入により、リスクオフに傾いていた資金のアンワインドが継続すると思われる。マイナス金利導入により円を買うインセンティブは確実に低下したので、円高による企業の減収懸念は後退し、その部分に限れば株式市場にはプラス効果をもたらすことになるだろう。ただ、為替予約を済ませている企業も多いので、円安が利益になるかどうかは企業ごとに異なる。また、中国・中東不安や世界的な景気減速などのマクロ要因は何も変わっていないのは注意が必要だ。また、銀行が貸し渋りをしているわけでもなく、そもそも企業が資金を必要としていない状況でマイナス金利にしても、金融機関の負担が増えるだけで、設備投資や個人消費増に繋がらないのは子どもでも判る理屈である。日銀も当然その辺は判っており、年明け高まっていた円高基調を放置すれば2%どころかデフレマインドに逆戻りになるので、それを回避するための苦肉の策だろう。
日銀マイナス金利
ともあれ目先の円高を追い払ったことで、円安基調が続くうちは株式市場も半自動的に買われることになろう。時間軸を長くして、今後マイナス金利が拡大していくとすれば、金融機関から滲み出したマネーが不動産や株などのリスク資産に向かい資産バブルを増長させるかもしれないが、現時点でのスキームではそこまでは望めないし、そもそも日本のような大国では大幅なマイナス金利はテクニカル的に不可能なので、先行導入しているECBのように効果は時限的かつ限定的だろう。よって賞味期限を見極めながら買いでの参戦となる。

CMEの清算値は既に上回ってきているが、一目均衡表週足雲下限の17,741円を超え、ここをサポートとできるかに注目。18,000円を超えてくると年明けに買い下がった個人の戻り売りが多くなることが予想され、週足基準線18,482円ぐらいまで戻ればいったん揉み合いに入りそう。

日経平均の上値抵抗としては、日足基準線17,565円、週足雲下限17,741円、心理的節目18,000円、週足基準線18,482円、日足雲下限18,885円。下値サポートとしては、心理的節目17,500円、月足基準線17,419円心理的節目17,000円など。

東証1部全銘柄 予想PER15.69倍 PBR1.19倍 予想配当利回り1.73%

今週の予想レンジ:17,300円~18,300円

更新日 2016年1月31日 株・個人投資家の喫茶店