先週の日経平均は小幅に反落。週明けはロシアゲート疑惑の再燃による米政治の混乱や北朝鮮を巡る地政学リスクが重しとなり、反落しての始まりとなった。水曜日にはトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と公式に認めたことで、今後の中東情勢悪化への警戒感から先物が売られ、日経平均は400円を超える急落となった。しかし、週末には落ち着きを取り戻し日足基準線を回復して週を終えた。日経平均は週ベースで7.95円の下落。
今週の株式市場は上値を試す展開か。12日~13日のFOMCで来年3回の利上げに変更がなく、イエレンFRB議長が引き続き緩やかな利上げペースを支持すれば、為替はドル高・円安方向で推移し、日本株にはプラスとなる。日経平均は週末に基準線を回復したことで、短期筋が先物を仕掛ければ上に値が飛びやすく、11月9日の高値23,382円などがターゲットとなる。ただ、米税制改革案の行方や地政学リスクなどもあり、一旦売られだすと高水準な裁定買い残を背景に、先週の水曜日のように急落するリスクも高まっている。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目23,000円、11月9日高値23,382円。下値サポートとしては、日足基準線22,677円、心理的節目22,000円、心理的節目21,500円など。
東証1部全銘柄 予想PER16.76倍 予想PBR1.40倍 予想配当利回り1.51%
今週の予想レンジ:22,300円~23,300円
更新日 2017年12月10日 株・個人投資家の喫茶店