先週の日経平均は反発。トランプ大統領が「米国にとって貿易戦争は良いことで、しかも楽勝だ」述べたことで週明けは続落しての始まりとなったが、そのご態度を軟化。国家経済会議のコーン委員長がの辞任などの悪材料もあったが、徐々に買い戻される展開となった。日経平均は週ベースで287.56円の上昇。
今週の株式市場は、戻りを試す展開か。週末の雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を大幅に上回ったが、平均時給の上昇率が縮小したことで利上げペースは緩やかなものにとどまるとの思惑から、米国株は大幅上昇となった。この流れを受け週明けは買い先行での始まりとなろう。ただ、主要なイベントを通過したことで手掛かり材料に欠け、買い一巡後は次第に上値は重くなりそうだ。先週、米通商政策でトランプ大統領が態度を軟化させたことが好感されたが、中国は関税対象から外れていないことや、EUとの交渉も不透明でまだ予断を許さない。国内では森友問題も相場の重しとなろう。週足基準線21,783円をクリアーできれば、日足基準線前後までの戻りは期待できるが、節目の22,000円からは戻り売りが頭を抑えそうだ。下は200日移動平均線21,216円が引き続きサポート。
日経平均の上値抵抗としては、週足基準線21,783円、心理的節目22,000円、日足基準線22,215円。下値サポートとしては、200日移動平均線21,216円、心理的節目21,000円など。
東証1部全銘柄 予想PER14.72倍 予想PBR1.30倍 予想配当利回り1.60%
今週の予想レンジ:21,000円~22,000円
更新日 2018年3月11日 株・個人投資家の喫茶店