先週の日経平均は反落。イタリアやスペインの政局不安を背景に欧州株が売られたことや、トランプ政権が関税の適用を一時的に猶予してきたEU、カナダ、メキシコに対して6月1日から鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を上乗せすると発表したことを受け、米国の保護貿易主義が世界景気を冷やすとの観測から日本株も軟調な推移となった。日経平均は週ベースで279.44円の下落。
今週の株式市場は、波乱含みの展開か。週末の米雇用統計が市場予想を上回り米国株が反発した流れを受け、週明けは買いが先行しそうだ。ただ、イタリアの政局不安、米国の保護貿易主義の高まり、米朝首脳会談の行方などリスク要因も多く、不安定な動きが今週も継続する可能性が高い。上は日足基準線22,491円、心理的節目の23,000円、2月2日~5日の下落時に空けた窓埋め23,122円などが目先のレジスタンス。下は心理的節目22,000円、日足雲上限21,665円、日足雲上限21,424円などがサポートとして意識される。
東証1部全銘柄 予想PER15.08倍 予想PBR1.33倍 予想配当利回り1.65%
今週の予想レンジ:21,800円~22,800円
更新日 2018年6月3日 株・個人投資家の喫茶店