先週の日経平均は反落。週明けは米中貿易戦争への懸念が後退したことを受け、節目の23,000円を回復したがショートカバーも思ったより入らず上値の重い展開となった。その後は、米国の保護貿易主義への懸念やトランプ米統領が米朝首脳会談を中止すると表明したことを受け売りが優勢となった。日経平均は週ベースで479.57円の上昇。
今週の株式市場は、強含みの展開か。FOMC議事録でインフレ率が目標から上振れても利上げを急がない方針が示されたことで、米長期金利が3%を割り込んだのは新興国経済や米国株にもポジティブな要因となる。二転三転する米朝首脳会談の行方は、最早それほど株価に影響は与えないだろう。それより日本株には米国の保護貿易主義の高まりのほうが上値抑制要因として残る。上は心理的節目の23,000円、2月2日~5日の下落時に空けた窓埋め23,122円などが目先のレジスタンス。下は日足基準線22,411円、心理的節目22,000円、日足雲上限21,902円、日足雲上限21,428円などがサポートとして意識される。
東証1部全銘柄 予想PER15.28倍 予想PBR1.35倍 予想配当利回り1.63%
今週の予想レンジ:22,000円~23,000円
更新日 2018年5月27日 株・個人投資家の喫茶店