先週の日経平均は反発。週明けはトランプ大統領が不法移民流入へのメキシコの対策が不十分だとして、6月10日から同国からの全輸入品に5%の追加関税を課すと発表したことを受け、続落しての始まりとなった。その後は、パウエルFEB議長が貿易摩擦の激化に懸念を示し、必要であれば利下げを行う可能性を示唆したことや、週末になると米国がメキシコからの輸入品に対する追加関税の先送りを検討しているとの報道を受け、買い戻しが優勢となった。日経平均は週ベースで283.52円の上昇。
今週の株式市場は戻りを試す展開か。週末の雇用統計で、非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大きく下振れ、利下げ期待の高まりから米国株が上昇、またトランプ政権が10日に実施予定だったメキシコへの追加関税を見送ったことで週明けは買いが先行しそうだ。ただ、メキシコへの関税見送りは、好材料と言うより最悪の事態が避けられただけで、買い一巡後は次第に上値は重くなりそうだ。まずは21,000円台を固めて日足基準線21,312円や日足雲下限21,395円などにトライできるか。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目21,000円、日足基準線21,312円、日足雲下限21,395円、日足雲上限21,923円。下値サポートとしては、週足基準線20,823円、心理的節目20,500円心理的節目20,000円など。
東証1部全銘柄 予想PER13.27倍 予想PBR1.13倍 予想配当利回り2.11%
今週の予想レンジ:20,500円~21,500円
更新日 2019年6月9日 株・個人投資家の喫茶店