先週の日経平均は4週続落。週明けはトランプ大統領が、中国との貿易交渉は中国側が譲歩して早期に妥結すると述べたことや、ファーウェイ問題について「中国との通商合意の一環で問題が解決される可能性がある」述べたことで買い戻しを誘った。しかし、その後、中国とディール(取引)する用意はないと発言したことや、週末には突然メキシコの不法移民対策が不十分だとして、同国からの輸入品すべてに5%の追加関税を課すと発表し、リスクオフの流れとなった。日経平均は週ベースで516.03円の下落。
今週の株式市場は軟調な展開か。米国と中国との通商問題は長期化が避けられない情勢となり、そこにメキシコの問題も加わったことでリスク回避姿勢が強まることが予想される。今後、日米の貿易交渉も難航が予想されることから、買いの手は伸びづらい。先週、株は心理的節目の21,000円、ドル円は109円を割り込んだことで、早期に回復できないと今後レジスタントとなる懸念がある。今週も日銀と自社株買いで支える相場。
日経平均の上値抵抗としては、週足基準線20,823円、心理的節目21,000円、日足雲下限21,330円、日足基準線21,472円、日足雲上限21,793円。下値サポートとしては、心理的節目20,500円心理的節目20,000円など。
東証1部全銘柄 予想PER13.11倍 予想PBR1.12倍 予想配当利回り2.14%
今週の予想レンジ:20,000円~21,000円
更新日 2019年6月2日 株・個人投資家の喫茶店