先週の日経平均は反落。週前半はFOMCの結果発表を31日に控え向感の乏しい展開となった。FOMCは大方の予想通り0.25%の利下げとなったが、これは既に織り込み済みで材料にならず。その後、パウエウルFEB議長が会見で「政策調整であって、利下げ局面の始まりではない」と発言したことで、早期の追加利下げ期待が後退し売りが優勢となった。翌日には経済指標の下振れで再び早期利下げ期待から持ち直しを見せたが、トランプ大統領が追加の対中関税「第4弾」の発動を表明し再びリスクオフの流れとなった。日経平均は週ベースで570.99円の下落。
今週の株式市場は軟調な展開か。トランプ大統領が対中関税の第4弾を発動したことで米国と中国の対立長期化懸念が重しとなりそうだ。ただ、米中の対立激化によって株価が下がるとトランプ大統領のFRBに対する圧力も強まり、再び利下げ期待が米国株の下値を支えることになる。日本株は円高の進行が気がかり。
日経平均の上値抵抗としては、日足雲上限21,326円、日足基準線21,391円、200日移動平均21,436円、心理的節目22,000円、年初来高値22,362円。下値サポートとしては、日足雲下限21,052円、心理的節目21,000円、心理的節目20,500円、6月4日安値20,289円。
東証1部全銘柄 予想PER13.34倍 予想PBR1.13倍 予想配当利回り2.11%
今週の予想レンジ:20,500円~21,500円
更新日 2019年8月4日 株・個人投資家の喫茶店