先週の日経平均は続落。週明けにFRBが再び緊急利下と量的緩和の再開を決定し、日銀も上場投資信託(ETF)の買い入れ額を6兆円から12兆円するなどの政策を発表。更に週末にはECBも量的緩和の拡大を発表したが、新型肺炎(COVID-19)の欧米諸国への感染拡大に歯止めがかからず連日乱高下が続いた。日経平均は週ベースで878.22円の下落。
今週の株式市場は、引き続きボラタイルな展開か。先週世界各国で実施された金融緩和政策はほぼ出尽くした感があり、あとは財政政策の規模に注目が集まる。ただ、どんなに大規模なものが打ち出されても欧米のように外出制限までかかっている状況下では、こちらも効果は限定的だろう。とにかく新型肺炎(COVID-19)拡大が続いているうちはお手上げ状態で、金融も財政も効いてくるのは収束の兆しが見えてから。今週も換金売りに対し、買い手は公的資金、日銀、バーゲン・ハンターという構図。
今後も感染拡大が継続する場合、日経平均の下値目処は、リーマンショック後の安値6,994円(2008年10月)から高値24,448円(18年10月)への上昇幅における半値押し水準15,721円や61.8%押し水準13,662円レベルも意識される。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目17,000円、心理的節目18,000円、月足雲下限19,007円心理的節目20,000円。下値サポートとしては、3月19日安値16,358円、心理的節目16,000円、2008年安値」~2018年高値の半値押し水準15,721円、心理的節目15000円。
東証1部全銘柄 予想PER12.32倍 予想PBR0.93倍 予想配当利回り2.60%
今週の予想レンジ:15,500円~18,500円
更新日 2020年3月22日 株・個人投資家の喫茶店