2012年6月24日日曜日

2012年6月25日~6月29日の日経平均予想

2012年6月3週の日経平均チャート
先週の株式市場は、ギリシャの再選挙で緊縮推進派が勝利したことで、リスクオフの巻き戻しが入り堅調な推移となった。FOMCは、緊縮推進派が勝利したことで、QE3(量的緩和第3弾)の実施は見送られたが、ツイストオペは半年間延長された。日経平均は月曜日にギャップアップした後は、6月のSQ値8,613円をサポートに週ベースで229.03円の上昇となった。

今週の株式市場は、底堅い展開が継続か。不安定な欧州情勢や米国の景気減速など懸念材料は依然として多い。しかし、マーケットはいったん最悪の事態まで織り込んだので、リスクオフの巻き戻しによる円高修正が続けば、日本株は他国より戻り余地は大きいだろう。ただ、リスクオンになるには、28─29日に開かれるEU首脳会議で欧州安定化メカニズム(ESM)による国債の買い取りなど、新たな支援材料が提供される必要がある。国内では3月期決算企業の株主総会がピークを迎える。例年、この期間は株価が堅調に推移する傾向にある。茶番劇のような国内政局に関しては、どうでもいいって感じか。

今週の日経平均の上値抵抗としては、週足雲下限8,908円、200日移動平均線8,945円、日足雲下限9,019円、75日移動平均線9,275円など。下値サポートとしては、6月のSQ値8,613円、日足基準線8,549円、25日移動平均線8,595円、心理的節目の8,500円など。

今週の予想レンジ:8,500円~9,200円

更新日 2012年6月24日 株・個人投資家の喫茶店

2012年6月17日日曜日

2012年6月18日~6月22日の日経平均予想

日経平均チャート

先週の株式市場は、EUがスペインに約10兆円の支援を行うことが評価され、月曜日は大幅に上昇で始まった。しかし、民間投資家が保有する国債が「劣後債」に転落してしまう可能性が警戒され、スペインの国債利回りが一時7%を超えるなど効果は1日で消滅。東証1部の売買代金は、ギリシャの再選挙を控え5営業日連続の1兆円割れと薄商いが続いた。日経平均は週ベースで110.06円の上昇。

今週の株式市場は、ボラタイルな展開が予想される。言うまでもなく、月曜日にギリシャの再選挙の結果がどう出るかである。ギリシャの再選挙の結果を受けて金融市場に混乱が生じた場合、主要先進国の中央銀行による流動性供給などの準備は出来ているようだが、急進左派が勝った場合は相当荒れそうである。ただ、急進左派が勝ってもユーロ離脱までは望んでいないことから、その後の交渉では現実路線をとり、次第に軟化して行くものと思われる。また緊縮推進派が勝った場合も、その後の紆余曲折は必至で買い戻し相場も長くは続かないだろう。結局、どちらが勝ってもボラが高まるのは一時的なものだと考える。

アメリカでは、19~20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。米株は既に追加緩和を織り込む形で上昇しているので、QE3への言及がなければ失望されるだろう。日本国内は、まったくやる気のない日銀と、政治は増税と自分たちの選挙のことで手一杯。海外発の悪材料はそのまま受け、好材料はそのまま受けられない状況が続きそうだ。

今週の日経平均の上値抵抗としては、SQ値8,613円、25日移動平均線8,614円、日足基準線8,645円、週足雲下限8,946円など。下値サポートとしては、6月4日の安値8,238円、昨年11月25日安値8,135円、心理的節目の8,000円など。

今週の予想レンジ:8,000円~9,000円

更新日 2012年6月17日 株・個人投資家の喫茶店


2012年6月10日日曜日

2012年6月11日~6月15日の日経平均予想



先週の株式市場は、欧州債務問題と米雇用統計の鈍化を受け、週明けの4日にTOPIXがバブル崩壊後の安値を更新した。その後は欧州の政策期待から買い戻されるが、SQ通過後に再び売り直された。日経平均は週ベースで19.01円の上昇。

今週の株式市場は、不安定な動きが継続か。17日に実施されるギリシャの再選挙が最大の注目材料。財政緊縮賛成派と財政緊縮反対派(急進左派連合)の支持率は拮抗しており、どちらが勝つかは予断を許さない状況。急進左派連合が勝利した場合、どの程度の衝撃が市場に走るかは読みづらいが、本日、EUがスペインに対し最大1000億ユーロ(約10兆円)規模の支援を用意すると表明したことで、目先の金融システム不安の拡大は避けられそうだ。ただ、この10兆円が妥当な金額なのか、週明けのマーケットが評価する。日経平均は早期にSQ値の8,613円を超えられるかがポイント。

今週の日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の8,500円、SQ値8,613円、25日移動平均線8,709円、日足基準線8,828円、200日移動平均線8,952円など。下値サポートとしては、6月4日の安値8,238円、昨年11月25日安値8,135円、心理的節目の8,000円など。

今週の予想レンジ:8,250円~8,750円

更新日 2012年6月10日 株・個人投資家の喫茶店

2012年6月3日日曜日

2012年6月4日~6月8日の日経平均予想


先週の株式市場は、欧州債務問題によるリスクオフ相場が継続した。週末にはドイツの2年債利回りが一時マイナスになるなど、マーケットは異常な事態に陥っている。日経平均は9週連続の下落となり、値幅にして-1,643円、下げ率は-16.2%になっている。

今週の株式市場は、下値模索が継続か。週末の米雇用統計は、非農業部門就業者数が、予想されていた15万5000人増を大きく下回る6万9000人増にとどまり、ネガティブサプライズとなった。これを受け、ユーロ/円が95円、ドル/円が77円台に入ったが、介入の噂もありひとまず雇用統計前の水準まで戻して終わっている。NYダウの年初来安値を更新を受け、CMEの清算値は8,255円と大幅安で終わっており、週明けは8,250円の攻防から始まりそうだ。欧州債務問題は解決の糸口さえ見出せず、リスクオフで更に円高が進むようだと、昨年11月25日安値8,135円もサポートとはならないだろう。ただ、東証一部の純資産倍率(PBR)は0.87倍まで低下しており、バリュエーションを無視した売られ方になっているのはチャンスでもある。

今週の日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の8,500円、日足転換線8,581円、週足雲下限8,908円、200日移動平均線8,966円など。下値サポートとしては、心理的節目の8,250円、昨年11月25日安値8,135円、心理的節目の8,000円など。

今週の予想レンジ:8,000円~8,600円

更新日 2012年6月3日 株・個人投資家の喫茶店