先週の株式市場は、欧州債務問題と米雇用統計の鈍化を受け、週明けの4日にTOPIXがバブル崩壊後の安値を更新した。その後は欧州の政策期待から買い戻されるが、SQ通過後に再び売り直された。日経平均は週ベースで19.01円の上昇。
今週の株式市場は、不安定な動きが継続か。17日に実施されるギリシャの再選挙が最大の注目材料。財政緊縮賛成派と財政緊縮反対派(急進左派連合)の支持率は拮抗しており、どちらが勝つかは予断を許さない状況。急進左派連合が勝利した場合、どの程度の衝撃が市場に走るかは読みづらいが、本日、EUがスペインに対し最大1000億ユーロ(約10兆円)規模の支援を用意すると表明したことで、目先の金融システム不安の拡大は避けられそうだ。ただ、この10兆円が妥当な金額なのか、週明けのマーケットが評価する。日経平均は早期にSQ値の8,613円を超えられるかがポイント。
今週の日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の8,500円、SQ値8,613円、25日移動平均線8,709円、日足基準線8,828円、200日移動平均線8,952円など。下値サポートとしては、6月4日の安値8,238円、昨年11月25日安値8,135円、心理的節目の8,000円など。
今週の予想レンジ:8,250円~8,750円
更新日 2012年6月10日 株・個人投資家の喫茶店