先週の株式市場は、ギリシャの再選挙で緊縮推進派が勝利したことで、リスクオフの巻き戻しが入り堅調な推移となった。FOMCは、緊縮推進派が勝利したことで、QE3(量的緩和第3弾)の実施は見送られたが、ツイストオペは半年間延長された。日経平均は月曜日にギャップアップした後は、6月のSQ値8,613円をサポートに週ベースで229.03円の上昇となった。
今週の株式市場は、底堅い展開が継続か。不安定な欧州情勢や米国の景気減速など懸念材料は依然として多い。しかし、マーケットはいったん最悪の事態まで織り込んだので、リスクオフの巻き戻しによる円高修正が続けば、日本株は他国より戻り余地は大きいだろう。ただ、リスクオンになるには、28─29日に開かれるEU首脳会議で欧州安定化メカニズム(ESM)による国債の買い取りなど、新たな支援材料が提供される必要がある。国内では3月期決算企業の株主総会がピークを迎える。例年、この期間は株価が堅調に推移する傾向にある。茶番劇のような国内政局に関しては、どうでもいいって感じか。
今週の日経平均の上値抵抗としては、週足雲下限8,908円、200日移動平均線8,945円、日足雲下限9,019円、75日移動平均線9,275円など。下値サポートとしては、6月のSQ値8,613円、日足基準線8,549円、25日移動平均線8,595円、心理的節目の8,500円など。
今週の予想レンジ:8,500円~9,200円
更新日 2012年6月24日 株・個人投資家の喫茶店