2012年6月17日日曜日

2012年6月18日~6月22日の日経平均予想

日経平均チャート

先週の株式市場は、EUがスペインに約10兆円の支援を行うことが評価され、月曜日は大幅に上昇で始まった。しかし、民間投資家が保有する国債が「劣後債」に転落してしまう可能性が警戒され、スペインの国債利回りが一時7%を超えるなど効果は1日で消滅。東証1部の売買代金は、ギリシャの再選挙を控え5営業日連続の1兆円割れと薄商いが続いた。日経平均は週ベースで110.06円の上昇。

今週の株式市場は、ボラタイルな展開が予想される。言うまでもなく、月曜日にギリシャの再選挙の結果がどう出るかである。ギリシャの再選挙の結果を受けて金融市場に混乱が生じた場合、主要先進国の中央銀行による流動性供給などの準備は出来ているようだが、急進左派が勝った場合は相当荒れそうである。ただ、急進左派が勝ってもユーロ離脱までは望んでいないことから、その後の交渉では現実路線をとり、次第に軟化して行くものと思われる。また緊縮推進派が勝った場合も、その後の紆余曲折は必至で買い戻し相場も長くは続かないだろう。結局、どちらが勝ってもボラが高まるのは一時的なものだと考える。

アメリカでは、19~20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。米株は既に追加緩和を織り込む形で上昇しているので、QE3への言及がなければ失望されるだろう。日本国内は、まったくやる気のない日銀と、政治は増税と自分たちの選挙のことで手一杯。海外発の悪材料はそのまま受け、好材料はそのまま受けられない状況が続きそうだ。

今週の日経平均の上値抵抗としては、SQ値8,613円、25日移動平均線8,614円、日足基準線8,645円、週足雲下限8,946円など。下値サポートとしては、6月4日の安値8,238円、昨年11月25日安値8,135円、心理的節目の8,000円など。

今週の予想レンジ:8,000円~9,000円

更新日 2012年6月17日 株・個人投資家の喫茶店