先週の日経平均は大幅に反落。追加緩和期待から底堅い動きを続けていたが、金融政策決定会合で現状維持が伝わると一気に急落した。日経平均は週ベースで906.44円の下落。
今週の株式市場は引き続きボラタイルな展開か。GWの谷間で2営業日しかないが、日銀プレーの反動が続きそうだ。17,572円まで登った後に梯子を外され、ドル円も直近の安値を下回ってきたことから、PER16倍近い高過ぎる株価が調整されるのは必然だろう。
週明け2日はCMEの清算値にそのままサヤ寄せすると800円ほどの下げになる。為替相場を巡り政府要人からの口先介入も激しくなりそうだ。ただ、急落したと言っても、マザーズ指数などは別次元の動きを続けており、個人の信用評価損はそれほど膨らんでおらず、2月のような投げがでるようなレベルにはない。また、原油も堅調でNYダウは史上最高値圏と海外市場も比較的落ち着いていることから、今のところ日本株(東証1部)限定のリスクオフ。日経平均は主だったサポートはすべて下抜けてしまうので、目先は4月8日安値15,471円辺りで止まれるかどうか。その下は年初来安値の14,865円、2011年11月25日のザラ場安値8,136円から2015年の6月26日のザラ場高値20,953円の1/2押しにあたる14,544円などが意識される。
日経平均の上値抵抗としては、日足雲上限16,698円、心理的節目17,000円、月足基準線17,419円、週足基準線17,439円。下値サポートとしては、日足基準線16,543円、日足雲下限16,420円、心理的節目16,000円、4月8日安値15,471円、心理的節目15,000円など。
東証1部全銘柄 予想PER15.97倍 PBR1.13倍 予想配当利回り1.84%
今週の予想レンジ:15,250円~16,500円
更新日 2016年5月1日 株・個人投資家の喫茶店