先週の日経平均は続伸。東証1部の売買代金は連日2兆円を下回る薄商いだったが、為替が110円前後で安定していたこともあり、週後半は戻りを試す展開となった。日経平均は週ベースで98.49円の上昇。
今週の株式市場は、先物主導の急変注意も引き続き戻りを試しそう。米国の追加利上げの可能性が徐々に高まる一方で、日本はマイナス金利、消費増税先送り、ヘリコプターマネーと円安株高に向かい易い環境になっている。消費増税先送りは織り込み済みだが、財政出動(ヘリコプターマネー)の規模が市場の予想を上回れば一時的にせよ好感されるだろう。
消費増税の先送りが正式に発表されると、海外の格付け会社から日本国債の格下げが行なわれる可能性が高い。過去に国債の格下げで円や株が大きく売られたことはないが、この辺の影響は見極めにくい。米国の追加利上げが高まる中、世界的にボラティリティが低下しているが、中国株や米国株がこのまま大人しく推移することができるのかも気になるところ。目先は累積出来高の多いの17,000円や急落後上値を押さられている月足基準線が位置する17,400円レベル。下は日足雲下限16,300円レベルが目処となる。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目17,000円、月足基準線17,418円、週足基準線17,439円。下値サポートとしては、日足基準線16,794円、日足雲上限16,291円、日足雲下限16,191円、心理的節目16,000円、4月8日安値15,471円など。予想レンジは先週と同じとする。
東証1部全銘柄 予想PER15.09倍 PBR1.16倍 予想配当利回り1.86%
今週の予想レンジ:16,250円~17,250円
更新日 2016年5月29日 株・個人投資家の喫茶店