2016年6月26日日曜日

2016年6月27日~7月1日の日経平均予想

日経平均一目均衡表(日足)チャート2016年6月24日
先週の日経平均は続落。2週間前は離脱を織り込みに行ったが、先週は一転して残留を折り込みに行く展開となり、前日には殆ど残留決定という雰囲気となる。これは少々危険かなと思って見ていましたが、直前の出口調査でも残留が優勢だったので、日経平均は先週末から24日金曜日の高値まで789円の戻りを見せていた。その後まさかの離脱決定となり、TOPIX・日経平均とも一時サーキット・ブレーカーが発動する暴落となった。金曜日は歴代9位の下落率となったが、週ベース見れば647.64円の下落で想定内の動き。

今週の株式市場はボラタイルな展開か。自分も含め、なんだかんだ言っても最後は残留になると高を括っていた人が多いので、今後どういう影響が出てくるのかは、ヘッジファンド、国内機関投資家、個人投資家も手探りの状態だろう。どのEU加盟国も移民や格差問題、EUへの不満層を抱えており、今後イギリスのEU離脱が周辺国のナショナリズムを高めるのは間違いのないところだろう。また、イギリスが抜けることで財政規律を重視するドイツの発言力が一層強くなることは必至で、南欧諸国との軋轢やECBの金融政策なども影響を受けるかもしれない。勿論、これらのリスクがすぐに顕在化するわけではないので、目先は各国の政策対応などから買い戻しがやや優勢になると思われる。ただ、暫らくは余震に警戒。目先の下値メドは14,500円。14,500円は日経平均PBR1倍水準であると同時に、2011年11月25日のザラ場安値8,136円から2015年の6月26日のザラ場高値20,953円の1/2押しが14,544円なので、それとも合致する。

日経平均の上値抵抗としては、心理的節目15,000円、心理的節目15,500円、日足転換線15,626円、日足基準線16,058円。下値サポートとしては、6月24日安値14,864円、PBR1倍水準14,500円など。

東証1部全銘柄 予想PER13.50倍 PBR1.04倍 予想配当利回り2.06%

今週の予想レンジ:14,500円~15,750円

更新日 2016年6月26日 株・個人投資家の喫茶店

2016年6月19日日曜日

2016年6月20日~6月24日の日経平均予想

日経平均一目均衡表(日足)チャート2016年6月17日
先週の日経平均は続落。日米の金融政策は予想通り現状維持だったが、日銀には多少の追加緩和期待があったことや、その間にイギリスのEU離脱懸念が高まり為替が大きく円高に振れたことで大幅続落となった。日経平均は週ベースで1001.7円の下落。

今週の株式市場はボラタイルな展開か。今週はなんと言っても23日投票のブレグジット(英国のEU離脱問題)が最大の焦点となる。結果は日本時間だと24日(金曜日)の午後に大勢が判明する見通しなので、結果を受けた東京市場は短い時間しか与えられず、ボラが急激に高まることは避けられない。それまでは直前の世論調査で一喜一憂する展開が続きそうだ。常識的に考えれば、英国のEU残留が決まれば素直に買い戻され、EU離脱が決まればポンドの下落がユーロやドルに波及する形で円高になり、瞬間風速的に2月12日安値14,865円を割り込む可能性も否定出来ない。ただ、ここ1週間で離脱シナリオの方をより強く織り込んだので、個人的にはどちらに決まってもイベントが通過したことによるアク抜けで買い戻しが優勢になると予想。

日経平均の上値抵抗としては、心理的節目16,000円、日足基準線16,324円、日足雲下限16,543円、日足雲上限16,658円、週足基準線16,989円、心理的節目17,000円、月足基準線17,458円。下値サポートとしては、心理的節目15,500円、心理的節目15,000円、2月12日安値14,865円など。

東証1部全銘柄 予想PER13.95倍 PBR1.08倍 予想配当利回り1.99%

今週の予想レンジ:14,750円~16,750円

更新日 2016年6月19日 株・個人投資家の喫茶店

2016年6月12日日曜日

2016年6月13日~6月17日の日経平均予想

日経平均一目均衡表(日足)チャート2016年6月10日
先週の日経平均は反落。米雇用統計を受け週明けは売り先行で始まったが、公的年金の買いや日銀のETF買いなどを支えに下値は堅かった。東証1部の商いは低調で、マザーズへの一極集中相場が継続した。日経平均は週ベースで40.87円の下落。

今週の株式市場はボラタイルな展開か。アメリカでは14-15日にFOMC(米連邦公開市場委員会)、日本では15-16日に日銀金融政策決定会合が開催される。どちらも現状維持だと思われるが、日本の場合、コアCPIが2カ月連続のマイナスとなるなど、いつでも追加緩和が可能な数字が出ている点は注意が必要。サプライズ好きな黒田氏は、市場の期待がそれほど高まっていない時に動くので、無いと決めつけるのは禁物。もっとも翌週にはイギリスのEU離脱の是非を問う国民投票が控えているので、幾らサプライズ好きでも万一を考えれば追加緩和を温存する可能性の方が高いだろう。今週は日米の金融政策会合で大きくレンジが変わってしまう恐れがあるので、予想レンジは大きめにとった。

日経平均の上値抵抗としては、日足基準線16,620円、日足雲上限16,668円、心理的節目17,000円、週足基準線17,367円、月足基準線17,458円。下値サポートとしては日足雲下限16,543円、心理的節目16,000円、4月8日安値15,471円など。

東証1部全銘柄 予想PER14.87倍 PBR1.15倍 予想配当利回り1.86%

今週の予想レンジ:15,500円~17,500円

更新日 2016年6月12日 株・個人投資家の喫茶店

2016年6月5日日曜日

2016年6月6日~6月10日の日経平均予想

日経平均一目均衡表(日足)チャート2016年6月3日
先週の日経平均は反落。今年初の5日続伸を記録し火曜日には17,251円まで上値を試したが、今回も月足基準線に阻まれた。水曜日に安倍首相が消費増税の再延期を正式に発表すると材料出尽くしから円が急伸し、日経平均も連動した売りを浴びた。日経平均は週ベースで192.61円の下落。

今週の株式市場はボラタイルな展開か。週末の雇用統計がネガティブサプライズとなり、106円台まで円が急伸していることから、週明けは売り先行での始まりとなる。105円に近づくとまたぞろ政府要人から口先介入が出てくると思われるが、政府・日銀への政策信頼性が落ちてきているので、どこまで効くかは不明。消費増税見送りで日銀が動きづらくなったことは否めないが、懲りずに追加緩和期待を煽る日銀プレーも始まりそうだ。日経平均は週末のメジャーSQを控え先物主導で動きが荒くなると思われるが、日銀への期待が残っている以上、ドル円の105円、日経平均の16,000円から下は売り込みづらい。

日経平均の上値抵抗としては、日足雲上限16,708円、日足基準線16,861円、心理的節目17,000円、週足基準線17,367円、月足基準線17,458円。下値サポートとしては、日足雲下限16,240円、心理的節目16,000円、4月8日安値15,471円など。

東証1部全銘柄 予想PER14.95倍 PBR1.16倍 予想配当利回り1.86%

今週の予想レンジ:15,900円~16,900円

更新日 2016年6月5日 株・個人投資家の喫茶店