先週の日経平均は反落。米雇用統計を受け週明けは売り先行で始まったが、公的年金の買いや日銀のETF買いなどを支えに下値は堅かった。東証1部の商いは低調で、マザーズへの一極集中相場が継続した。日経平均は週ベースで40.87円の下落。
今週の株式市場はボラタイルな展開か。アメリカでは14-15日にFOMC(米連邦公開市場委員会)、日本では15-16日に日銀金融政策決定会合が開催される。どちらも現状維持だと思われるが、日本の場合、コアCPIが2カ月連続のマイナスとなるなど、いつでも追加緩和が可能な数字が出ている点は注意が必要。サプライズ好きな黒田氏は、市場の期待がそれほど高まっていない時に動くので、無いと決めつけるのは禁物。もっとも翌週にはイギリスのEU離脱の是非を問う国民投票が控えているので、幾らサプライズ好きでも万一を考えれば追加緩和を温存する可能性の方が高いだろう。今週は日米の金融政策会合で大きくレンジが変わってしまう恐れがあるので、予想レンジは大きめにとった。
日経平均の上値抵抗としては、日足基準線16,620円、日足雲上限16,668円、心理的節目17,000円、週足基準線17,367円、月足基準線17,458円。下値サポートとしては日足雲下限16,543円、心理的節目16,000円、4月8日安値15,471円など。
東証1部全銘柄 予想PER14.87倍 PBR1.15倍 予想配当利回り1.86%
今週の予想レンジ:15,500円~17,500円
更新日 2016年6月12日 株・個人投資家の喫茶店