先週の日経平均は反落。今年初の5日続伸を記録し火曜日には17,251円まで上値を試したが、今回も月足基準線に阻まれた。水曜日に安倍首相が消費増税の再延期を正式に発表すると材料出尽くしから円が急伸し、日経平均も連動した売りを浴びた。日経平均は週ベースで192.61円の下落。
今週の株式市場はボラタイルな展開か。週末の雇用統計がネガティブサプライズとなり、106円台まで円が急伸していることから、週明けは売り先行での始まりとなる。105円に近づくとまたぞろ政府要人から口先介入が出てくると思われるが、政府・日銀への政策信頼性が落ちてきているので、どこまで効くかは不明。消費増税見送りで日銀が動きづらくなったことは否めないが、懲りずに追加緩和期待を煽る日銀プレーも始まりそうだ。日経平均は週末のメジャーSQを控え先物主導で動きが荒くなると思われるが、日銀への期待が残っている以上、ドル円の105円、日経平均の16,000円から下は売り込みづらい。
日経平均の上値抵抗としては、日足雲上限16,708円、日足基準線16,861円、心理的節目17,000円、週足基準線17,367円、月足基準線17,458円。下値サポートとしては、日足雲下限16,240円、心理的節目16,000円、4月8日安値15,471円など。
東証1部全銘柄 予想PER14.95倍 PBR1.16倍 予想配当利回り1.86%
今週の予想レンジ:15,900円~16,900円
更新日 2016年6月5日 株・個人投資家の喫茶店