先週の日経平均は続落。日米の金融政策は予想通り現状維持だったが、日銀には多少の追加緩和期待があったことや、その間にイギリスのEU離脱懸念が高まり為替が大きく円高に振れたことで大幅続落となった。日経平均は週ベースで1001.7円の下落。
今週の株式市場はボラタイルな展開か。今週はなんと言っても23日投票のブレグジット(英国のEU離脱問題)が最大の焦点となる。結果は日本時間だと24日(金曜日)の午後に大勢が判明する見通しなので、結果を受けた東京市場は短い時間しか与えられず、ボラが急激に高まることは避けられない。それまでは直前の世論調査で一喜一憂する展開が続きそうだ。常識的に考えれば、英国のEU残留が決まれば素直に買い戻され、EU離脱が決まればポンドの下落がユーロやドルに波及する形で円高になり、瞬間風速的に2月12日安値14,865円を割り込む可能性も否定出来ない。ただ、ここ1週間で離脱シナリオの方をより強く織り込んだので、個人的にはどちらに決まってもイベントが通過したことによるアク抜けで買い戻しが優勢になると予想。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目16,000円、日足基準線16,324円、日足雲下限16,543円、日足雲上限16,658円、週足基準線16,989円、心理的節目17,000円、月足基準線17,458円。下値サポートとしては、心理的節目15,500円、心理的節目15,000円、2月12日安値14,865円など。
東証1部全銘柄 予想PER13.95倍 PBR1.08倍 予想配当利回り1.99%
今週の予想レンジ:14,750円~16,750円
更新日 2016年6月19日 株・個人投資家の喫茶店